君の首を絞めてあげましょう
今この刹那君と身体を重ね合わせている時に
愛して密している時に
君を殺そうと必死に喘ぐ君の首を絞めるのです
僕はタナトフィリア
生きている君が死にそうになるという現状に
悲しくも僕は興奮するのです
君の腕に噛み付く
歯で破られた皮膚から血がぽたりぽたり
君の血液はとても甘くて苦いのでした
でもその血液を舐めるために君の事がさらに愛おしくなるのです
僕はヘマトフィリア
吸血鬼の様に君の血に焦がれて
奇しくもまた僕は求めるのです
君の足を容赦なく切断
これでもう僕の元から逃げれまいと
躊躇せずに切り落としました
欠損した君はとっても美しく幸福感に浸るのです
僕はアクロトモフィリア
枷なんて必要ないよこれで
哀れにも僕は涙を流すのです
君の胸を刺しました
愛している君を誰よりも大切にしている君を
僕は殺したのです
逃がさないよりも永遠の愛を捧げる為に
僕はネクロフィリア
もう生を感じられない君を僕は
愚かにもまた抱くのです
君の頬にキスをしてあげましょう
これがもう最後だから動かない君に
何度も何度もキスをして
また噛み付くのです 食むように
僕はカニバリズム
至高の愛を君に捧ぐ為に僕は
強かにも誰にも理解されない愛を貴方に注ぐのです
異常性欲 性倒錯 僕はきっと狂っている
だけどこれだけは信じて下さい
君への僕の愛は誰よりも真直ぐで純真であったことを
僕らはひとつになりました
幾億の可能性
君を生む為の卵を用意しよう
温かい血潮のベッドに包み
そして私は君を孕もう
幾億の奇跡と可能性
白い海を泳いでおいで
生まれてくる君よ
卵に幾億の命の可能性を求めて
辿り着いたら透明なシェルターを張り
守ってあげよう
君の身体を作り上げる為に
さあ君の育てる為のベッドに寝よう
共に眠り育ち生まれてきて
愛しい君
たくさんの可能性の中から選ばれたたった一つの命
この血潮のベッドから起き
子宮という名の部屋から生まれ出た君は
どんな風に命を育むのでしょう
おはよう、おめでとう、ありがとう
可愛い 愛しい 私の子供
今度は君をあらゆる危険から万物から守ってあげる
君が生きる為に
今はこの生誕を喜び
白いシーツの中二人眠りましょう
温かい血潮のベッドに包み
そして私は君を孕もう
幾億の奇跡と可能性
白い海を泳いでおいで
生まれてくる君よ
卵に幾億の命の可能性を求めて
辿り着いたら透明なシェルターを張り
守ってあげよう
君の身体を作り上げる為に
さあ君の育てる為のベッドに寝よう
共に眠り育ち生まれてきて
愛しい君
たくさんの可能性の中から選ばれたたった一つの命
この血潮のベッドから起き
子宮という名の部屋から生まれ出た君は
どんな風に命を育むのでしょう
おはよう、おめでとう、ありがとう
可愛い 愛しい 私の子供
今度は君をあらゆる危険から万物から守ってあげる
君が生きる為に
今はこの生誕を喜び
白いシーツの中二人眠りましょう
お知らせ的な。
そういえば、5月にTwitterを始めました。
こちらで報告するの忘れてた…。
妖鈴という名前でやっていますが、中の人は同じです。
主に好きなバンドとかキから始まってツで終わるゲーム、うちの子、最近はOPにはまっていたり。
良かったらどうぞ!
フォローはご自由に!
妖真鈴夜のツイッター yo_suzu
こちらで報告するの忘れてた…。
妖鈴という名前でやっていますが、中の人は同じです。
主に好きなバンドとかキから始まってツで終わるゲーム、うちの子、最近はOPにはまっていたり。
良かったらどうぞ!
フォローはご自由に!
妖真鈴夜のツイッター yo_suzu
名前の意味を二人は知らない
『ねえ、夜桜。生まれるのは男の子かしら、女の子かしら。貴方はどっちがいい?』
柔らかな日差しが射す中、幽月と夜桜は縁側で二人で座っていた。
大きく膨らんだお腹を幽月は愛おしそうに優しく撫でる。
『お前の子ならどっちでもいい。我儘を言うなら、子供は二人。男女どっちも欲しいな』
夜桜も同じように幽月の大きなお腹を撫で、切れ長の瞳を優しい眼差しへと変えた。
幽月は夜桜の返答にクスクスと笑い、そうねと答えた。
『名前を決めなきゃね。私の家に生まれた者は“月”を入れなきゃいけないのよ。私は幽かな月で幽月。
貴方が名前を考えてよ。』
『…月ね。ふむ、どうしたものか…。そうだな、女だったら華月(かづき)、男だったら“香月(こうづき)”…はどうだろうか。』
『…ふふ、素敵な名前ね。貴方はどっちかしらね。』
そう言うとまた幽月と夜桜は大きなお腹を撫でた。
『二人で大切に育て行こうな。』
夜桜は微笑んで幽月の頬に軽く口付けをした。
幽月も同じように夜桜の頬に口付けをする。
『ええ、二人でこの子を愛しましょうね…。』
*
幽月が子を産んで、数日が経った。
生まれた子は双子だった。
女児の双子。金の髪と銀の髪の双子の女児。
妖宝家の双子は禁忌。禁忌の双子。
よって、掟により二人の腕に烙印と当主の権限の剥奪、そして一族当主の証である“月”を名前に入れることを禁じられ、幽月はその責任として双子を愛することを禁じられ冷たく接するようになった。
愛おしい夫との可愛い我が子。
双子というだけで愛せない憂苦。こんなにも、こんなにも、愛おしいのに。
名前を呼んでその小さな身体を抱き締めて、微笑みかけることも手を握ることさえも許されない。
そして何より、夜桜が考えた名前を与えることを禁じられた。
生まれてすぐの柔肌を家紋によって焼かれた。
何故、こんなにも愛おしい子供たちがこのような仕打ちを受けなければならないのだ。
ただ“禁忌の双子”というだけで。
先代当主であり幽月の母親である羽月に、幽月は何度も切に講義をした。
一族の禁忌の双子は男女だろうと、わが子は女児の双子で全く関係ないだろうと。
だがその講義は虚しく却下された。
男女の双子でも起きた災いが、女児の双子でも起きたからだ。
そんなことを知らない双子はすぅすぅと寝息を立て、揺り籠に揺られ眠っていた。
可愛い夜桜と幽月の子供。
生まれたばかりだというのに、二人は夫婦にとても似ていた。
眠っている双子を見て、幽月は羽月に誓ったときに言った言葉を思い出す。
『この金の髪の子は“燐華”。“燐”という字に“華”でりんか。この銀の髪の子は“鈴香”。鈴”に“香る”ですずか…。』
その名前に込められた意味。それさえもきっとこの二人には教えられないのだろうと幽月は悟った。
女の子だったら“華月”、男の子だったら“香月”。
夜桜の考えた名前から拝借した名前。燐華と鈴香。
夜桜は可愛いと言った。
安直に考えた訳じゃないのよ、燐華と鈴香という名前は。
夜桜が考えた名前に、私からの祝福に燐と鈴を使ったのよ。
本当は欲しくて欲しくて、二人で作った貴方たちなのよ。
ねえ、ねえ、これだけは分かって欲しいの。
一族の証はあげられないけれど、せめてこれだけは受け取って欲しい。
二人の名前は愛を注ぐことが出来ない私と、貴方達が生涯愛してもらえるたった一人の父親からの初めての愛の篭ったプレゼントなの。
謂わば燐華と鈴香という名前は、私からの最初で最後の愛になるかもしれない…。
そう思うととても絶望的で、奈落の底へと突き落とされた様な感覚に陥った。
「燐華…、鈴香…。」
愛らしいという言葉で言い尽くせない位、可愛い双子の小さな掌に幽月は両手をそっと添えた。
すると双子は少し笑ったような顔をし、きゅうっとその小さい手で幽月の指を握る。
それがなんともいえない温かい気持ちにした。
何故かそれが無性に愛おしくて、嬉しくて、そして双子に申し訳なくて、瞳から涙が溢れた。
ぽろぽろと止め処もなく涙が流れ、頬を伝い畳へと落ちる。
涙の雫は畳の色をほんのり変えた。
誰も居ないことを確認すると幽月は眠る双子の瞼に優しく口付けをした。
「貴方たちに優しくは出来ないけれど、微笑むことも抱き締めることも出来ないけれど、冷たく接することしか出来ないけれど…、私は燐華と鈴香を愛しているから。
貴方たちはその愛を知らなくていい。貴方は双子として生んだ私を憎んでいい、嫌っていい。
だけどこれだけはいつか知ってね。子供を愛さない親なんていないの。
私は…何よりも誰よりも燐華と鈴香を愛しているわ。」
二人に向かってそう言うと、幽月はもう一度瞼に口付けをして部屋から出て行った。
名前の意味を二人は知らない
(知る時が来るのでしょうか。月が入らない二人の名前に込められた意味を。)
(そして私からの愛を知る時がくるのでしょうか。)
(ああ、私はこれから二人に冷たく厳しく、鬼のような母として接するでしょう。)
(そして憎まれ、嫌われ、最悪な母親としてその眼に映るのでしょう。だけど、私は貴方達二人を愛している。)
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